キャッチボール、
それは会話を超えた
コミュニケーション
⽗とキャッチボールをした
河原の⾵景が、
ふと頭に浮かんできた。
忙しい中、
わずか10分でもいいからと
帰ってきてくれた⽗。

⽇が暮れるまで、
⼆⼈で黙々と
ボールを投げ合った。
⽗に褒められたくて、
私は全⼒でボールを投げた。
⽗のボールは優しく、
それでいて⼒強かった。

グローブにボールが
吸い込まれる⾳が⼼地よくて、
何度も何度もボールを投げ、
受け取った。
会話はなかったけれど、
不思議と⼼は温かく、
普段の会話よりも
満たされた気分だった。
